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2021年08月13日06:21

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1分小説『奥義の最終』

 滝に打たれる男、ずたぼろの胴着、拳を握り締め、目を閉じ、静かに力を漲らせている。突如刮目し。

「天突拳ーーんっ!」
 いや、ちがうなぁ。

「空列斬ーーーん!」
 いや、これも違う。

「激流突ーーーいっ!」
 いや、ないなぁ。

「閃空ーーっ!」
 いや、字数が足らん。

「空列斬ーーーんっ!」
 あ、さっきのと同じか?

「天風拳ーーーんっ!」
 ダメだ!ちょっと目先を変えよう。

「ライジングアッパーーーーー!」
 いや、横文字はさすがに・・・

「天翔ル龍ノ拳ーーっ!」
 いや、バレるって絶対。

「闇黒魔刃冥哭破滅昇ーーーぅ!」
 長いし中二入ってるし・・・でも「昇」はいいな。

「激列昇ーーーー!」
 いや、これだと聞いてる人が「昇」か「掌」か分からんな。

「破昇衝破ーーーー!」
 ダメだ!これ噛みそう。

「・・・・・」
 取りあえず、有りな漢字を一覧にしよう。

「・・・・・」
 昇、滅、旋、波、龍、拳・・・み、見えた!

「昇龍拳ーーーーっ!」
 これだ!技のタイミングと、発声時の力の入り方が絶妙!

「昇龍拳ーーーーっ!」
 いい!これだこれ!

「昇龍拳っ!」
 軽く打つ時は伸ばさないようしよう。

「昇龍拳ーーーーっ!」
 でも書くときにめんどいな。龍の方が厳ついけど。

「昇竜拳ーーーーんはっ!」
 コレだな!
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