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2021年07月26日18:53

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妖怪・特撮映画祭

 現在、有楽町角川シネマその他で実施中の「妖怪・特撮映画祭」に足繁く通っております。
 今週末は「妖怪大戦争 4K修復版」と「宇宙人東京に現わる」を鑑賞。

 「妖怪大戦争」はスクリーンで観るのは初めてだったんですが、いやー、楽しい!
 古代バビロニアの恐るべき吸血妖怪・ダイモンが復活してなぜか日本に渡来、伊豆を治める代官に取り憑いて暴虐の限りを尽くすのですが、日本妖怪が総力を結集して立ち向かい、見事追い払うという物語。
 悪役専門の俳優・神田隆が珍しく情け深いお代官をやっているなと思ったらあっさりダイモンに取り憑かれて「安定の神田隆」になるのが愉快です。

 「宇宙人東京に現わる」は、実にフシギな映画でしたね。
 SFと言うよりは「スケールが超デカい小市民映画」って感じなんですよね。
 いきなり昭和30年代初頭の井の頭線沿線ののんびりした描写で始まり、見明凡太郎扮する小村博士が駅の近くの居酒屋に入るのですが、その店の名前が何と「宇宙軒」。
 その後も博士とその友人達の家庭描写や、新人女優のミュージカルショー(タップダンスも披露!)といったシーンが延々続くのが奇妙奇天烈なんですねえ。
 しかし後半、地球に新天体Rが衝突することを察知した宇宙人・パイラ星人が登場してからは急転直下、かなり大掛かりなパニック描写となります。走ってる機関車から続々と乗客が飛び降りるという物凄いシーンも。
 さらには原水爆以上の破壊力を持つ新元素を発見した松田博士(山形勲)が謎の男たちに拉致されるエピソードまであったりして盛りだくさん。
 島耕二監督の演出がマジメすぎて気勢が上がらないのが難ですが、脚本があの小国英雄なのでお話作りは極めて精緻で、よくできておりましたぞ。

 これら2本を観ていたら昔の日本映画界が持っていたスタジオシステムの技術力の素晴らしさが本当によくわかりましたね。
 なんだかとてもいい気分になりました。
 後は「大江山酒天童子」、「鯨神」(原作はあの宇能鴻一郎!)、「怪談雪女郎」を観ねば!
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