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2021年07月23日16:57

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無明光

7月の太陽
歩いている
コンビニの帰路
袋を断り
無理して抱えるパンとコーヒー

こんなに明るい
でも街頭のない田舎道のよう
視界は暗い

新調した時計
時を刻んでいる
きっと正確なんだろう
だけどもそれは
僕の求めている流れではない

「どうして微笑んだの?」

呪い
意識を締め上げる
呪い
君の笑顔

君の笑顔が
心を照らした
希望と絶望
本来混ざり合わない筈のそれが
融和して心に満ちている

僕は半人間として
半分の心で生きていこうと
そう決めていたのに

光が光になってしまった
花が花になってしまった
空が青になってしまった
一秒が一秒になってしまった

光が僕を苛む
人間にしようと
体温を思い出させようと

ねえ
どうして
僕に微笑んだの?
きっと

「殺すつもりだったんだね?」

抱きしめたい
一秒が一秒でなくなるまで
君に触れていたい

それができないのなら
消し去ってくれ

テーブルにパンを投げ落とし
途方に暮れる
途方もない途方に
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