南海高野線狭山駅を下車、父親宅に向かって桜の樹ならぶ線路沿いの道を歩くうち、ふと足もとを見るや異様にテカる一匹の虫。おお、これぞ悪名高きクビアカツヤカミキリではないか。たしかに他に命名のしようがないくっきりしたレッドネックと身体全体から発するツヤ。思わぬ遭遇にあわててスマホを向けてしまった。
この満開の桜はことしで最後になるかもしれないと、日記にUPしたのが4月のこと。樹木にパラサイトして枯らせてしまうこの害虫の発生時期がまさに6月。すでに線路沿いのすべての桜の樹には防虫ネットが巻かれるも(フォト右)、手前から2本目は悲しいかな伐採されたあと。ちなみに今回遭遇したのは手前の樹の根元あたり。
いまや南河内全体いや全国各地に広がる生態系被害は、5年前にさかのぼって大阪狭山市北部を根源とすると、まるでウチのご近所は人類における中国武漢のごとし。ここにきて各自治体共同戦線を張り、お隣の堺市では見つけて写真を送ると記念品が戴け、四国のある県ではWanted Dead or Alive 500yenの手配書が出たらしい。
…というようないきさつはあとから各自治体HPをのぞいて知ったこと。とりあえず喫緊の課題は目の前にジッとたたずむクビアカツヤカミキリ一匹、ここは何がなんでも殺生せねばなるまいと固く決意。ふだんは虫も殺さない顔をしていてもやるときはやる。近くにあったコブシ大の石を上から落とし、五分の魂を秒殺してやりましたわ。
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