1961年4月25日開業というから私がこの世に生を受けて9日目、大阪環状線もことしで還暦。東海道新幹線開通のわずか3年前と聞くと、あれまだそんなものかと思ってしまうけど、60年というのは線路がループ状になってからの年月。それ以前、つまり城東線や西成線が走っていたころの話はよく祖母から聞かされたもの。
子どものころの思い出。いまのように大和路快速も関空快速も走ってなくて、オレンジ色の車両が各駅停車オンリーでぐるぐる周回していたころ、天王寺=桜ノ宮間を利用して都島の親戚宅に向かうさい、いまのOBPあたりに見えた砲兵工廠の跡地と周辺の荒涼たる景色。すなわち開高健「日本三文オペラ」の世界はいまでも鮮明な記憶。
かと思えばほとんど環状線を利用しなかった時期もあったような。おそらくそれはOBPがきれいに整備されて大阪城ホールとかに行くようになる前、大学生〜独身社会人のこちらとしては、御堂筋線の定期を持っていたこともあり、どこへ行くにも地下鉄を利用。そもそも梅田・天王寺以外の駅にはあまり用事がなかったような記憶も。
ところがいまでは京橋・鶴橋・天満・福島・大正といった街に固有の魅力を感じ、運賃が地下鉄よりお安いというセコい理由もふくめてけっこうお世話になる日々。気がつけばこれまで一度も乗降したことのない駅は芦原橋のみ、大阪の街を遊泳するには欠かせない存在に。ともあれ祝還暦、これからもどうぞよろしくということです。
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