去年もそうだったけど、こういうときはふだんあまり縁のないエリアをウロウロ。あべのとは正反対、鶴ケ丘のあたりに見つけたのはちょっと古びた喫茶店。ひょっとしてここは高1のときに体育祭の打ち上げで集まったお店では…。とにもかくにもカランコロンとドアベル鳴らして店内へ、ここだと確信したのは2F席につながる階段を目にしたとき。
体育祭における私は、華やかな応援団や仮装団ではなく、櫓やスタンドを組み立てる地味な建設団に属していた。高1のいまごろなんてまだほとんど中学生、いま思えばバカバカしいけれど、メニューを”注文する”という言葉を”オーダー取る”という表現を使いながらテキパキとその場を仕切る3年生の団長が、すごく大人びてみえたのだった。
いや、まだそのころは我々学生だけで喫茶店に入ること自体が、大人の世界に飛び込んだ気分にさせるものだったか。それにしてもなぜウチの高校からかなり離れ、徒歩ではまずムリな場所にあるこのお店に集合したのだろう。しかもその中間地点には針中野(駒川商店街)というにぎわう場所があり、この手の喫茶店などいくつもあったではないか。
…などというくだりを、お店を切り盛りする若いマスター夫婦に話してみた。すると彼は4代目のオーナー、初代と2代目が親子だったと。世代を考えると高校生の側の誰かと2代目が知り合いで、打ち上げの場所として提供されたのではないかと。お店の歴史は半世紀以上、懐かしいと言いつつ来られるお客様はけっこういらっしゃいますとのことでした。
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