mixiユーザー(id:2399973)

2020年11月13日15:00

376 view

「ホテルローヤル」〜やがて哀しき非日常

桜木紫乃の直木賞受賞作品を映画化。北海道・釧路の湿原に面したひなびたラブホテル「ホテルローヤル」をめぐるさまざまな人間模様。主演の雅代役には映画作品よりNHK朝ドラ女優の印象が強い波瑠。監督には代表作「百円の恋」と同じくボクシング映画、前後編同時公開「アンダードッグ」がこのあとすぐ待機している武正晴。

大学受験に失敗して帰郷、内気でセンシティブな雅代(波瑠)を待っていたのは、父親が経営しているラブホテルの跡継ぎとなることだった。人間の生身の業と性がうずまく秘めたる空間、箱入り娘の雅代にとっては、それまで非日常だった世界が一気に日常的な存在になり、さまざまな現実と向き合うことになってしまった…。

人間の面白みや哀しみをちりばめるには、ラブホテルほど格好の舞台はないと思うけど、今回はそのなまなましい空間が持つ猥雑さの、“猥”の部分より“雑”の部分の魅力を全面に引き出した印象。もちろんそれはラブホの各部屋よりも、むしろ従業員集う雑然としたバックヤードのほうを物語の主たる舞台としたからでもあるけれど。

それにしてもお客の側ばかりでなく、経営者や従業員の側そして出入りの業者も含め、劇中に不倫カップルがいくつ存在しただろう、まさに人間の業とか煩悩という言葉を連想してしまう。高校生のときラジオスポットCMで何度となく耳にしたニューミュージック楽曲がエンディングテーマ。思わず懐かしい気分に浸ってしまった。
26 18

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年11月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930