タイトル通り90年代半ばのロサンゼルスが舞台、13歳の小柄な少年スティーヴィーの成長物語。監督は「マネーボール」や「ウルフ・オブ・ウォールストリート」での存在感が強烈だった個性派俳優ジョナ・ヒル。話題作を次々と送りこむ製作会社A24作品の常連、ルーカス・ヘッジスがスティーヴィーの兄イアン役。
クライマックスにはそれなりの出来事が用意されているものの、基本的にはスティーヴィーとその家族、そして彼をとりまく悪ガキスケボー仲間(あと女の子ちょっぴり)の日常を追っていくシンプルな構成。淡々としているようでありながら、時間を追うごとにヤンチャ極まりない彼らにたいする愛着が湧きでてくるから不思議。
もちろん90sアイコンはちょっとクドいぐらい満載。この時代に青春の日々を迎えたひとにとってはたまらないディテール。あと登場人物がほとんどTシャツすがた。けっこうな数のTシャツコレクションを楽しめるはず。あまり心地よくない音もふくめ、音楽がやたら凝ってるなと思ったら担当していたのはトレント・レズナーだった。
ジョナ・ヒル監督にとっての90sは7歳から16歳、スティーヴィーは彼自身を投影した存在だと想像するのは難くないけど、最後にきてあれ違ったかなと思わせたり、まあそのあたりはわざとボカしてあるのかも。どちらにしてもさまざまな痛みに耐えたスティーヴィー君、まちがいなく成長してエンディングを迎えました。
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