mixiユーザー(id:2399973)

2020年08月21日17:00

138 view

「グッバイ、リチャード!」〜日々を大切に、そして自由に

肺がんに冒され、余命180日と突然告げられた大学教授が人生の最期に見つけた答えとは。主人公リチャード・ブラウンを演じるのはジョニー・デップ。彼が現代に生きる等身大の男性をノーメイクで演じるのは、いったいいつのどの作品以来になるのだろうか。監督・脚本はこれがおそらく初メガホンとなるウェイン・ロバーツ。

病に冒され余命いくばくもない人物、そして規律に縛られない型破りな教師。どちらも過去何度となく描かれてきた存在。そのふたつが重なってところでだいたいのストーリーは見当がつく。それでもリチャードが重ねる破天荒で自由なふるまいには痛快なる印象。それはユーモラスというよりも、むしろ悪態と下品な行動ばかりなんだけど。

それが際立つのは、教鞭を取る大学が米東海岸のかなりハイソな空間だから。格調ある空間の落ち着いたたたずまいのなか、新学期から物語が始まるという季節感もあいまって、誰もがけっして派手ではないシックな装い。自由にふるまうリチャードでさえ、終始渋い色合いのスーツあるいはジャケットばかり羽織っていたし。

身体がむしばまれていくにしたがって、家族や学生たちに発する彼の言葉に重みが増してくる。そしてここでは余命宣告がなされるまでの彼にはまったく触れられていない。それはおそらくそれまで彼が過ごしていた日々は、観る側ひとりひとり、いまあなたが過ごしている何気ない日常と同じなんですよというメッセージかもしれないな。
32 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年08月>
日 月 火 水 木 金 土
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031