コンビニが根付かない町

大阪狭山の実家近くで唯一のコンビニ、ヤマザキデイリーストアが閉店。近くといってもくねくね歩いて500メートル超。夜間購買人口が極端に少ないエリアのせいか、かっては南海高野線狭山駅前にあったローソンや府道沿いにあったファミリーマートも短命にて閉店、とにかく実家周辺一帯はコンビニがなかなか根付かない。

だからといってけっして過疎化が進むエリアにあらず。20年前、富士車輌の広大な工場跡地（南海ホークス新球場建設予定地の噂もあった）に300区画近い「さやまハーモニータウン」が分譲されたときは、一気に人口もふえてその最寄駅となる狭山駅周辺はまちがいなく活性化すると両親も喜んでいたし、その後新築マンションもそこそこ建っている。

35年前に引っ越してきたとき、駅前にはすべて小ぶりながらもスーパー・喫茶店・居酒屋・パン屋・本屋・理髪店・薬屋・電気屋…あるべきものはすべてそろっていた。ところがいまそれらはいっさいない。せいぜい花屋・ヘアサロン・学習塾がある程度、つまりいま駅周辺というのは単なる通過地点、地元民交流の場所でなくなったということか。

そのぶん近くの国道沿いにはチェーン系小売店多々、ここは典型的クルマ社会なり…ということで、寝室の蛍光灯が点滅するからサラを買ってこいと父親に頼まれた私は、わざわざ電車で隣駅の北野田まで、ついでの買物もあり結局帰りはタクシーと蛍光灯1本にもやたら手間。かといっていまさら91歳の父親にAmazon利用しろとは言えないしなあ。