風をあつめて夏なんです

あべのの繁華街とは正反対に位置するため、自宅からすぐ近くなのにほとんど歩き回ることのなかった阪南町の南半分。西田辺に用事があったときでも、たいがいあびこ筋をまっすぐ南下していたし。このあたりは大正の末期から昭和の初めにかけての都市計画によって区間整理されたエリア、したがってほぼ全域が碁盤の目を形成。

なのでほとんど同じような町並みがえんえんと続いていて、初訪問者にはちょっとやっかいなエリアかも。基本的には住宅街、ところどころに“邸宅”という表現がふさわしい立派な家屋が点在しているが、いわゆる和風木造旧家というよりも、この10年ぐらいの間に新築したような、イマ風のスタイリッシュなものが多く興味深い。

そんななか、フォト左のような木造洋風長屋をごくまれに見かけた。おそらく区間整理しばらくして分譲された家屋がそのまま残っているだろうけど、この造りは当時けっこうモダンだったように思う。そしていま営業中なのかどうかわからないけど、フォト中のようなビンテージものの理髪店も発見、どっぷりとタイムスリップしてしまった。

フォト右は木造洋風長屋が二階建てに、さらにリノベーションされたバージョン。「アベノ洋風長屋」という名称がついていて、それぞれにカフェとか古書店とかお店が入っている。右端には以前から気になっていた「KAZEMACHI ROMAN」という名の古着屋。さすがにいまは閉まっていたみたいだけど、こんど一度お邪魔してみます。