2011年の活動休止発表あたりから、彼らは過去のライブ音源CDをいくつもリリースしてきた。でもこちらは彼らのみならず、先日のブライアン・フェリー1974年ライブのようによっぽど愛着のあるものでないかぎりは、このところ洋楽中心に乱発されている、いわゆるお蔵入り貴重音源〜アーカイブものにはまったく興味が湧かなかった。
でも今回リリースされたライブ盤は別モンだ。”活動休止の休止”以降というかわずか2年前の2018年3月録音、まさにイマの彼らを閉じこめた一枚。クローズドライブという表現があるからファンクラブ会員対象のものだったか、ちょっと記憶なし。1枚もので全9曲、まるで人気投票で選んだかのように代表曲ばかりがならんでいる。
基本的に彼らはライブバンドではない。6人がめいめい別のスタジオで好き勝手に音作りをして、その時代おりおりの最新技術によってひとつにしてきた印象のある集団だ。なのでやっぱりラフな感触があるが、特記したいのは年季の入ったどの曲も、単にアレンジを変えるだけでなく、意図的に音数を増やしているように思えてならないのだ。
ふつうはそれなりに年を重ねると、シンプルだのナチュラルだのを強調すべく音数は減っていくものだけど、彼らの場合はまったく逆の展開。かって”30歳以上は信じるな”と言ってたバンドも、いまや60代後半から70代初め。でもこのエネルギッシュな音の塊にふれると、いつまでたっても彼らは”火の玉ボーイ”だなと実感せずにはいられない。
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