ありがたいことに松竹(株)勤務の親友から毎回チケットをいただいているのだけど、片岡愛之助が人気を博してからというもの、こと歌舞伎に関してはなかなか招待券が回ってこなかった。ところが今回はその愛之助メイン公演のチケットをいただく僥倖。しかも通常17000円の一等席だからお値段はクイーンやボブ・ディラン並み、年始早々のお年玉みたいなものだ。
今回の出し物、最大のウリは2本目「大津絵道成寺」。「愛之助五変化」と副題にある通り、一幕の間に早変わりする愛之助が見もの。物語そのものがファンタジー風だったが、途中にはマイケル・ジャクソンさながらの瞬間移動めいたものがあったり、「キャッツ」を思わせる猫振りもあれば、ピクサーのようなキャラも登場、新春の彩りと艶やかさに満ちていた。
歌舞伎に関しては何も知らないからここからは好きなことを書くけど、関西における片岡愛之助の人気は、市川海老蔵に代表される東京の歌舞伎に対するカウンター的な現象ではないかと思ったりする。梨園ではなく一般家庭に生まれ、松竹芸能の子役として頭角をあらわし、やがて片岡家の養子になるという成り上がり譚はいかにも関西人が好みそうなストーリーだ。
海老蔵と愛之助、シャキッとした江戸前の良さと、京風のはんなりとした物腰が双方の魅力だろうけど、それぞれの伴侶にもそれはあきらか、いかにも良家のお嬢様といったたたずまいだった小林麻央にくらべ、関西ゴージャスの極み的ベタな存在が藤原紀香。「歌舞伎のことを何もわかってない」と言われそうだけど、わかってないからこそこんなことが書けるのです。
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