mixiユーザー(id:44534045)

2019年12月11日13:24

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 僕はカラス。綺羅綺羅した物が大好き。
 綺羅綺羅したものを見ると、どうしても自分のものにしたくなる。また触れたくもなる。爪でつっついたり、嘴で啄んだり、綺羅綺羅したものを蹴ったり放り投げたりして、それが簡単には傷付かないことを確かめて、嬉しくなる。乱暴に扱って耐久性を確かめちゃうんだ。僕の遊び心がそうさせるんだと思うけど、でも綺羅綺羅した物は僕にとって玩具ではなくって、宝物なんだ。
 すごくすごく大事に思っている。永遠に傍に置いときたいと思ってる。願っている。いつまでも壊れずに輝いていることを。でもちょっぴり妬んでもいる。あまりにもそれが綺羅綺羅しているから、意地悪して傷を付けて、光の反射具合が歪にゆがむのを見てみたい。僕の付けた傷で、光の向きが変わるなんて、素敵じゃあないか。
 だから僕は大事な大事な宝物、綺羅綺羅した物を、空高く放り投げたり、爪でひっかいたり、足蹴にしたりする。悪いことだとは思うけど、惹かれすぎているから止められない。狂おしくてどうしょうもないから、シンプルに狂うことに決めたんだ僕は。でも夜にはきっと、綺羅綺羅を優しく抱いて眠るよ。だから許してくれ。
 君の心を傷付けてごめん。
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