細野晴臣50周年記念ドキュメンタリー。本人のインタビューをはさみつつ、貴重な幼少期の画像に始まり、ほぼ時系列に半世紀の歩みをたどっていく。同じ時代を歩んできた数多くの周辺ミュージシャンや現役感あふれる女優陣も登場。Perfumeのワールドツアーをとらえたドキュメンタリー作品の監督、佐渡岳利が今回もメガホン。ナレーションは星野源。
貴重なライブ映像も数多く観られるが(YMOニューヨークお披露目ライブは1979年11月1日、つまりちょうど40年前のきょう!)、基本的にはおりおりの時代の代表曲を、昨年のワールドツアーの模様、つまりゆったりとしたアレンジでの演奏で挟んでいく。緊張感あふれるYMO時代にくらべれば実にリラックスした雰囲気のなかでのワールドツアー、まさに“泰安洋行”だ。
あなたは細野晴臣をどこから知ってましたか?と問われているかのような半世紀の記録。ヘンにヒネった部分もないので、彼の音世界への入門編あるいは海外ファン向けには格好の作品かも(そういえば登場人物のローマ字氏名表記がすべて姓→名だった)。ときおり箸休め的に挟まれる、彼自身による飄々としたダンス、というより奇妙な身振り手振りが微笑ましい。
個人的にはYMO3氏のなかで、いままで一番聴いてこなかったのが彼。まあ若いころはカッコいい教授やオシャレな幸宏に目が行きますからね。最近のライブに漂うゆったりとしたグルーヴ感を味わうと、これはやっぱりトシを重ねてこそわかってくるものではないかと。YMO散開は体験したので、とりあえず一度生でソロライブを味わいたいと思った次第です。
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