ちょっと早起きして、立川シネマシティで「天気の子」を朝イチで観て来ました。
上映後に外に出て見ると、凄い陽射し! 通りには浴衣姿の人が大勢!
そうか、今日は昭和記念公園で花火大会があるんだっけ。
なんだか映画と現実がリンクしたみたいで不思議な高揚感を味わってしまいました。
大ヒット作「君の名は。」の次回作ということで大変なプレッシャーもあったでしょうが、新海誠監督、とても真っ直ぐなファンタジー・エンタテインメントを創り上げてましたね。まずはそのことに、感動。
また、リアルタイムの日本をしっかり見据えて描きつつ、諸星大二郎的伝奇ロマンのテイストを盛り込んだあたりにも好感が持てます。
仔細に検討するとこの作品、児相絡みのエピソードが出て来る後半において少々突っ込みたくなる部分もあります(ネタバレになりそうなんで詳細は書きませんが)。
にもかかわらず私がこの作品を支持するのは、「どんなに世界が狂っていても、人は生きていける。人生には価値がある」ということを何の衒いもなく描いているからです。
異常気象だの環境の激変だのというのは人間側の勝手な物言い。確かに人間の経済活動が地球環境に影響を与えてはいるのでしょうが、そんなものとは関係無しに本来、地球上では様々な変化が起きていたはずなんですよね。
人間のエゴから発せられる「危機の到来」の掛け声に惑わされず、この世で得た生命を謳歌しよう。精一杯、生きてみよう。
この映画は観客に、とりわけ若い人達に、そう語りかけているように思えます。
お世辞にも「生きやすい」とは言えない現代の世相の中で、絶望感や焦燥感をデフォルメして描くようなことをせず、健やかさと真剣さを見出そうとして紡ぎ出されたこの物語が多くの人の心に届くといいなあ。
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