枕の上で
涙腺が孤独と殺し合いをしている
夜が孤独に加勢
涙腺が後ずさる
デジタルの点光源が明滅している
私を突き放すように
私が傷つかなければ
あの人は笑わない
私の傷が深ければ深いほど
あの人は陽気になる
最も理解して欲しいと願う人が
最も私を誤解している現状
誰もいない客席にダイブするように
心をたたきつけ擦過傷だらけにする
そうまでしてでも
あの人の笑顔が欲しい
眩しさが傷を消毒してくれる
悪循環
気がつけば
癒されるために傷を求めている
涙腺が戦っている
涙を零すまいと
暗闇に震えながら一人
戦っている
目頭に熱熾る
真夜中2時50分
デジタル光ゆらゆら
敗北の予感
瞳に映った零が零れそうだ
枕深く涙腺を埋める
眠れないならいっそ気絶したい
苦しい苦しい
あの人を真似て笑う
嗚咽するほどに
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