1973年の名作脱獄映画をリメイク。オリジナルはたぶん名画座で観てるんだけど、中身はすっかり忘れていた。まあそのほうがヘタに比較してどうのこうのとエラそうにモノ言うスタンスに立たなくてすむかと。パピヨン役に「パシフィック・リム」のチャーリー・ハナム、そして相棒ドガ役には「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレック。監督はマイケル・ノアー。
1930年代のフランス・パリ、金庫破りを生業としていたパピヨンは無実の罪を着せられ、終身刑を言い渡されたあと脱出不可能な南米仏領ギアナの流刑地に送られる。人間の尊厳を極限まで奪われた希望のない過酷な日々。獄中で出会ったのは贋金作りの名手ドガ、やがてふたりは奇妙な絆を感じ、脱獄に向けてさまざまな策を練るものの…。
パピヨンの心身に終始一貫して宿る、生きるということへのかたくなな意志そして執念。これがこの作品最大のテーマ。看守のセリフにもあるように、なぜそこまで生き延びようとするのか、無実の罪を着せられたことにたいする復讐の念だけがすべてなのか。チャーリー・ハナムの出演作はあまり観てないけど、これが彼の代表作になることまちがいなしの熱演。
そしてラミ・マレック。オリジナルをよく知るひとにとっては、もっとも賛否が飛び交うキャラのようで。ナーバスでエキセントリックで、それでいて妙な人間力のある男を好演。たぶん今後の彼はこういう役柄との出会いが増えてくるような。あとあとになって、人気ロックバンドのボーカリスト役なんてのは異例中の異例だったなよあと振り返るような気がします。
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