ゴジラだけでなくモスラ・ラドン・キングギドラも登場、スクリーンせましと暴れまくる。世界のひとたちは初めて見るその不気味で凶暴なすがたにおののきを禁じ得ないかもしれないけど、我々は「ふん、こんなのボクら何十年も前から知ってるもんね」とちょっとした優越感。これもまた世界へ発信する日本文化。監督は「スーパーマン・リターンズ」等のマイケル・ドハティ。
日本で培われたアイコンが世界を舞台にして暴れる…これにはメジャーリーグで活躍する日本人プレーヤーたちを思いだした。もちろんこれはゴジラ=松井というイージーな連想にあらず。今回登場のモンスターたちもゴジラ同様、オリジナルとは多少造りが違うとツッコミがあるかもしれないけど、松坂もダルビッシュも向こうに行ってからムキムキマンになったではないか。
日本の誇りといえば芹沢博士(渡辺謙)の存在もしかり。忖度もせず空気も読まず堂々たる英語で自己主張。あえて“ゴ・ジ・ラ”とカタカナ読みするところに日本人としての矜持を感じたり。そしてさっそうとしたアジアン・ビューティーぶりを発揮するチェン博士(チャン・ツィイー)もクールでカッコいい。東洋文化の引用に中国マーケットへのべんちゃらも多少ありかなと思ったけど。
地球環境=人類=モンスター、三すくみとなった問題提起にはいろいろと考えさせられることがあるはず。東宝/円谷作品へのオマージュはそこかしこにあるも、あの決着の仕方は日本人にたいしてどうなのという意見も出てきそう。特殊効果満載作品につきもの、エンドロールはやたらと長く退屈するけど、いろいろな意味で最後まできっちり観るべし。
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