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2019年03月02日16:20

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「岬の兄妹」〜平成最後の壮絶

地方の港町。社会の最底辺で極貧の生活を強いられている兄・良夫と妹・真理子。片足を引きずり仕事にもあぶれた良夫は、窮する日々から脱出するため、罪の意識を抱えながらも自閉症の真理子の売春あっせんというとんでもない仕事に手を染めはじめる…。監督はポン・ジュノや山下敦弘作品で助監督を務めていた片山慎三というひと。

各媒体には自閉症とあるからここでもならったけど、実際に真理子が抱えている障碍は、2002年の韓国映画「オアシス」のヒロインと同じようなもっと重いもの(脳性マヒでいいのかな?〜自分の無知を恥じる次第)。体当たりなんていう表現が陳腐に思える難役を演じているのは和田光沙という女優、昨年の「菊とギロチン」で女力士のひとりだったらしい。

エロだけでなくグロもあり。そこはかとないユーモアも全編にちりばめられているが、あまりの壮絶なシーンの連続に、これは笑っていいものかという迷いが観ている側に生じてくる。ネタバレになるから書けないけど、物語後半には「いくらなんでもそれはちょっと…」という流れあり。でもそう思ったこちらのほうが偽善者ではないのかという気持ちにさせられる。

目を覆うという表現がふさわしいのか、ここまで生々しい場面ばかり見せつけられると、『我々は何のために映画を観るのか?』という根源的な疑問にまで考えがおよぶ。その答え次第では『こんな映画いらない』というひともいるだろうし、それはそれで間違いではないと思う。どちらにしても平成の世も最後にきて、問題作がまたひとつ登場したというところです。
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