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2019年02月12日16:20

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天下一の軽口男@大阪松竹座

駿河太郎主演、いまでも毎年9月初めの生國魂神社でのお祭りにその名を残す、上方落語の祖そして日本初のお笑い芸人と言われる米沢彦八の破天荒な人生を描く。松竹芸能・吉本興業の新喜劇・落語家・漫才師の共演が話題、さらに元OSK歌劇団の男役トップスターや関西ジャニーズJrのメンバーも熱演、なので客席のほうの世代も舞台の上以上のバリエーション。

上方芸能の神様を語るには、よけいな垣根は不要ということか、たしかに池乃めだかが酒井くにおにカラんだりするあたりはレアもの感覚、大名跡を襲名したばかりの松竹芸能所属落語家も「わて吉本のツッコミには慣れてへんねん、どう返したらええんや」などとアドリブをかます。とにかくギャグを持つ者はすべからくスキをみては連射して場内を爆発させていた。

たぶんこれが舞台では初めての主演、駿河太郎もよく頑張っていたけど、上方の泥くさいベタな笑いを表現するにはちょっと線が細い感じ。これが桐谷健太あたりだともっと突き抜けるのになと思ったけど、ここで駿河太郎をキャスティングすることがこれからの関西の喜劇界に意味があるのだろう。西川忠志とのカラミなんてまさに二世対決そのものだったし。

そう、関西喜劇界の未来という意味では藤山扇治郎なんかは主役にうってつけだと思ったけど、この破天荒なキャラには余計に線を細く感じることになりそうだし。とにかく笑いも泣きもきっちり用意されていたけど、いまひとつハジけなかったというのが全体の印象。ヒロインのひとりに谷村美月ちゃん、セリフはときおりカンでいたけど、さすがに大阪弁はバッチリでした。
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