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2019年01月28日14:50

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春場所が待ち遠しい!

稀勢の里の引退がずいぶん前のことだったような。土俵の充実などという協会ご挨拶的目線とはまったく別モンながら、今場所ほど起伏に富んだ十五日間もなかったのでは。稀勢の里の引退に騒いだ序盤、白鵬の独走ムードに休場力士あいついでシラケ気味の中盤、両関脇による優勝争いという思わぬ展開の終盤、まるで三部作の長編ものを見るような初場所だった。

そして賜杯を手にしたのがなんと完全な伏兵というかダークホースだった玉鷲。いままでは本当に地味な存在。地味系モンゴル勢(鶴竜・千代翔馬・荒鷲・東龍…)のなかでも一番地味。ずっと三役から平幕上位あたりに定着している実力者なのに、大関候補として名前があがることもなく、土俵入りのときの拍手も人気力士連なる上位陣のなかでは極端に少なかった。

手芸やクッキー作り、彼の“女子力”趣味は今回すっかり知られたようだけど、日馬富士の暴行事件が起きたモンゴル人力士飲み会には、「綾瀬はるかのテレビドラマを見たい」という理由で参加せず、騒ぎに巻き込まれずにすんだという話はホンマか。とにかく休場力士があいつぎシラケかけた場所に、現役最長の出場記録を持ったタフな力士の優勝というのは教訓的いい話。

そして合言葉のように世代交代というフレーズが飛びかった今場所で、貴景勝や御嶽海のような新世代ではなく、旧世代の代表である白鵬や鶴竜よりもさらに年上34歳の力士が賜杯を手にしたというのが面白い。これでこの7場所で初優勝の力士が4人、平成末期の角界はますます先が見えなくなってきた…とにかく来たる春場所が待ち遠しくてなりません。
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