新世代シティ・ポップの注目株。男性3人・女性2人の5人組でおそらく全員90年代生まれ、育ちのいい好青年ばかり集めました、みたいな印象、大学軽音楽部の延長のような雰囲気もあり。全員が歌えるようだけど、ハーモニーの妙味というよりむしろフロントの男女を中心にして、ひとつの曲のあいだにリードボーカルがとって代わるアンサンブルが魅力。
ビルボードライブの空間に慣れていない世代のコアなファンが中心だった今回はアコースティック・セット。リーダーらしき男のMCはちょっと理屈っぽくて、ひょっとしたら親御さんは70'sフォーク世代かもと思ったけど、それ以外は”ファンからいただいたインスタのDMに一生懸命返事を書いたのに既読スルーされた”ときの心情とか、いかにもイマの若者っぽいことを歌にしていた。
CD音源ではまさにシティ・ポップらしい音作りが続くようだけど、実際のところはけっこう多様なジャンルの音楽から影響を受けた様子。たとえばラップが中心となる曲があるも、けっして奇をてらったのではなく十分に消化できていて心地のいいノリ、なるほど音楽に目覚めたころからクリックひとつでいろんな音をタダで聴ける世代ならではと思った次第。
デビュー3年半ようやく昨年末1stフルCDをリリースした彼ら(CDが売れないいまこれがどれだけの価値を持つのかわからないけど)、アンコールでPUFFY「渚にまつわるエトセトラ」を歌ったあと、リーダーは「生まれたころのポップ・ソングっていい曲がいっぱいある」みたいなこと言ってたけど、これってすべての世代に共通する思いというか永遠の真理だなと思いました。
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