「BANANA FISH」「カリフォルニア物語」等で知られる、吉田秋生の「海街diary」。
2006年から12年間続いた連載作品でしたが、単行本第9巻「行ってくる」でついに完結しました。
古都・鎌倉を舞台に、香田三姉妹と彼女たちの異母妹・すず、そしてその周辺の人々が織りなす清廉な「再生」の物語。
その中で描き出される家族や男女の繊細な機微のドラマに、どれだけ救われたことか。
この12年、正直、苦しい事や嫌な事に何度も押しつぶされそうになりましたが、この作品を読み返すたびに心の澱が洗い流され、「もう少し、頑張ってみよう」と思う事ができました。
大げさでなく、「海街diary」は私にとって大きな支えだったのです。
最終話を読んだとき、私の心にあったのは、感動、というよりも喪失感でしたね。
もう少し時間を置いて、何度か読み返してみたら素直に感動できるのかも知れません。
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