mixiユーザー(id:11487068)

2018年11月19日08:49

68 view

☆洋ちゃんの読観聴 No. 1306

☆洋ちゃんの読観聴 No. 1306                

有栖川有栖 「インド倶楽部の謎」                 

臨床犯罪学者の火村英生と推理作家の有栖川有栖
(アリス)コンビの殺人捜査国名シリーズの最新作。

舞台は神戸。ナイトクラブを経営する間原郷太・洋子
夫妻の邸宅に「インド倶楽部」のメンバーが集まる。
間原のビジネスパートナーの加々山郁雄、ヨガ・
インストラクターの井深リン、私立探偵の坊津理帆子、
臨床心理士の佐分利栄吾、ストリートミュージシャンの
弦田真象。

この例会にゲストとして招かれたのがインド人の
ラジーブと彼のコーディネーターを務める出口守。
人の前世や来世を言い当てる、インドに伝わる
「アガスティアの葉」。これを読み取る能力を有するのが
ラジーブだ。今回の集まりではメンバーの何人かが
ラジーブにより前世や来世を聞くことになった。

それから数日後、港湾でスーツケースに入れられた
出口の死体が発見された。さらに坊津が彼女の事務所で
殺害された。彼らは何故殺されたのか?

警察とともに火村とアリスはインド倶楽部のメンバー
一人ひとりに被害者との関係やアリバイを探る。

これから読む人のためにネタバレするわけには
いかないが、今回は本格ミステリー特有のトリック
よりも動機が鍵となっている。

神戸以外の場所にも主人公らは足を運ぶが、本作では
彼らは神戸の街をかなり歩く。神戸をよく知る読者に
とっては周りの風景が目に浮かぶことだろう。

僕の評価はと言うと、火村とアリスの単独行動が少なく
いつも以上に一緒に行動をとり話し合う場面が多いのは
好感を持てるのだが、犯罪のキーとなる部分に関しては
“ふーん”という感じがしてしまった。


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年11月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 

最近の日記