古舘アナ「さあ、どうだっ!総決起、おーっと!切り返していったぁ!ここらあたりは藤波、大将としての意地であります。新日の屋台骨を支えてまいりました。大量離脱を迎えて、一時はピンチに立った新日プロを必死に猪木と共に支えてまいりました前線部隊の、この藤波辰巳、
新日猪木砦の前面に立って、藤波辰巳は闘い抜いて来た訳であります。このへんからして、このUWFの革命を目論むロンリーハートソルジャー達に対して、負けてなるものか、ここで新日の名前が消えてなるものかという、こういった土壇場において、これまた意地というものが、流血の藤波に見られる訳であります。」
藤波はワキ固めからアームロック、前田はロープに逃れました。藤波、ストンピングからキック、前田もキックの返礼、藤波、前田がミドルキックにきた蹴り足を捕まえるとバックに回ってジャーマン・スープレックスホールド。
古舘アナ「しかしながら、出る出るキック攻撃、前田冷静に見える、出たぁ!ジャーマン・スープレックスホールドっ!当然返していったぁ!ダメージは藤波にある、ダメージは藤波にあるっ!」
藤波のジャーマンをカウント2でクリアーした前田はフライング・ニールキック。
古舘アナ「あーっ!捕らえたっ、宙を舞う散弾銃が出たっ!やはり前田にもダメージはありますが、藤波と比べると比較にならない、前田のダメージの方が浅いぞっ!さあ、狙っている狙っているっ!前田が狙っている、立ち上がるまで待っている、立ち上がるまで待っているっ!」
前田、藤波が起き上がって来るのを待ってロープに飛んでのフライング・ニールキックをもう一発。
古舘アナ「出た出たもう一回散弾銃、後ろ回し蹴りっ!藤波が吹っ飛んでしまいました。藤波が吹っ飛んでしまいましたっ!大流血に見舞われた、藤波辰巳が大流血に見舞われてまいりました。」
藤波、ダウンするも立ち上がろうとしましたが、レフェリーの柴田勝久、ゴングを要請。
古舘アナ「おーっと!」
小鉄「やっぱり血が止まんないですよ!」
桜井さん「レフェリーストップですねぇ」
古舘アナ「いやぁ〜、ここはレフェリーストップを取りましたっ!」
小鉄「血が止まんないねぇ!」
古舘アナ「藤波の流血、これは止まりません。おーっと、山崎あたりが前田の手を上げているっ!これでは収まりがつかない藤波辰巳、レフェリーストップはある意味では決着の時ではありましたが、しかしながら前田個人にとっても、新日サイドにとっても、納得がいかない。前田、藤波に『ケリをつける』為に蹴りを入れてまいりまして、最終的には藤原戦で藤波はあの大流血が祟ったんでありましょう」
小鉄「そうですね。やっぱり、ちょっとですね、これ試合続行不能ですよ」
古舘アナ「はい、藤波にとっては流血で執念の踏んだり蹴ったりでありました。何はともあれ、UWFサイドに凱歌が上がりました。大将戦は前田に凱歌が上がりました。」
流血しながらも「まだやれる」とアピールする藤波。セコンドが入ってこれを静止、メインイベントに出場する猪木も入って来て藤波の傷口を見ています。
前田がマイクを持つ「藤波さん、UWFはいつだって逃げない、今度シングル、もう一回やろう!」
【新日本大将】●藤波辰巳(6分30秒、レフェリーストップ)【UWF大将】○前田日明。
1人残りでUWFの勝利。
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