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2018年08月31日14:06

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「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」〜ツラ構えのラリー

1980年ウインブルドン選手権決勝戦における両者の死闘をクライマックスシーンに配した実話物。「ボルグのほうは本人そっくりだけど、マッケンローのほうはあまり似てない」〜あくまで外見のみながら、これは誰しも抱く印象。マッケンロー役にお騒がせ男優シャイア・ラブーフ、“悪態をつくキャラ”という共通項のみによるキャスティングではないかと思ったりも。

テニスに詳しくなくても、ある年齢以上なら誰もが知るふたりのライバル関係を、余計な寄り道もなく正攻法に描いていく。ただスウェーデン・デンマーク・フィンランドの共同作品、監督がデンマーク人だというからボルグ寄りになるのは観る前から明らか。そのぶんセリフにおける言語はあくまでも実際のものに忠実、登場人物誰もが英語で喋る、なんてことはいっさいなし。

その結果を記憶の彼方に忘れていたせいか、ウインブルドン決勝戦の場面はまさに息づまるという表現がふさわしい臨場感。せっかくならこの1試合ぶんそのままをもっと前倒しして丁寧に描いてもよかったのにと。なぜならそこまでに至る部分は、両選手の表情をアップにしたまま追っていくカットがやたらと多く、起伏に乏しくてちょっと退屈を覚えたから。

いや、いままでドキュメンタリー作品を中心に制作してきたヤヌス・メッツ監督には、どアップになった表情からふたりの心の動きを読み取ってほしいという狙いがあったに違いない。サブタイトルのように常に対照的なキャラとして称されるふたりだけど、その実像は案外近いところにあるのかもしれないと思わせる、そして観る側がつねに緊張感と共存していたような作品でした。
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