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2018年08月17日16:30

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納棺師は“おくりびと世代”

お通夜の日の午前中、納棺師は女性ひとり男性ふたりという構成でやってきた。思っていたよりずっと若い彼女たち、10年前の映画「おくりびと」を観て深く感銘を受けこの道を志した、みたいな世代だろうか。落ち着いた雰囲気の美人女性がリーダー格らしく、滑舌もなめらかに独特の抑揚をつけながらゆっくりとした話しかたで“湯灌の儀”の段取りをわれわれに説明していく。

この女性にくらべて、男性ふたりのほうはまだ経験が浅いのか、言うべき文言を途中でけっこう何度もカンでいた。とはいえこのふたりも動きのほうにはまったくムダがない。すべてがしきたりにのっとった手順で進んで行くから、この儀式に初めて接するこちらは形式的に思えたのだろう。とにかくこの仕事に誇りを持っている空気がこちらにも十分伝わってきた。

それにもましてプロの仕事はスゴイなと感じたのは、今回の弔事を全面的に担当した葬儀会社のU氏。立ち居振る舞いや言葉の選びかたは完璧、けっして出しゃばることはないが必要としたときにはすぐそばにいる。具体的な事例を挙げていったらキリがないけれど、とにかくキメが細かくタイミングのいい用意周到ぶりには何度もうならされることになった。

葬儀当日の朝、女性親族のひとりが「(お棺に眠る)母親の顔の色が良くない」と言いだしたとき、すぐさまこの納棺師3名を再招集、死に化粧を再び施したのもU氏の敏速な手配。よく考えれば、彼はお通夜と葬儀当日、それぞれほぼ12時間ずつ従事したことになる。そのぶんきっちり休みは取れているのだろうか、余計な心配をしたくなるほど完璧な仕事ぶりだったのである。
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