広告業界で成功した頑固な性格のハリエット(シャーリー・マクレーン)、80代に入りイマドキの“終活”ということなのか、地元の若い新聞記者アン(アマンダ・セイフライド〜表情が豊かすぎる!)に自身の訃報記事をまとめてくれるよう依頼する。ところがアンが取材を重ねれば重ねるほど、周囲の人間から伝わるのはハリエットにたいする悪評ばかり…。
若き日のフォトがいくつか引用されていることもあり、観る側はハリエットの生きかたに女優としてのシャーリー・マクレーンのそれを重ねてしまう。彼女ことしで84歳(ウチの母親より1歳若いだけ)、思わずこちらが心配してしまうほどカラダを張ったシーン(たぶん名場面ということに)もあり、ハリウッドの伝説となることを拒否するかのよう、現役感バリバリの熱演だ。
そしてこの作品、音楽好きは必見。バックで流れる楽曲にも注目だけど、ハリエットが地元FM局のDJに挑むという一連のくだりに、音楽を題材としたどんな映画よりも、音楽にたいする深い愛情を感じた。これは制作者の思いを反映させたものかなと思ったら、監督のマーク・ペリントンはかってU2のドキュメンタリー作品を撮ったひとでもあった。
初めのうちは何かにつけてハリエットと対立するアン、ところが話が進むうちけっこうこのふたりって似たもの同士?などと感じる空気が生まれてくる。強気な性格のわりにいまひとつカラを破れないでいるアン、これからの人生に迷える彼女にハリエットの言葉ひとつひとつがじわじわと効いてくる。それはすなわち愛しき大女優84歳からのメッセージでもあるということです。
ログインしてコメントを確認・投稿する