正式なユニット名は“ポール・スタンレーズ・ソウル・ステーション”。シルバーのタキシードスーツをラフに着こなしたポール、いまさら隠すまでもないその素顔は目鼻立ちクッキリ、さらに年を重ねてもスリムかつ骨太なガタイはステージによく映え、そこにもってきてアクションのひとつひとつがバッチリきまるから実にカッコいい。歌うはソウル・ミュージックへの限りない愛情と敬意。とにもかくにもこのセットリストをごらんいただきたい。
Get Ready
La La Means I Love You
Just My Imagination
Let's Stay Together
The Track of My Tears
I Want You Back
Baby I Need Your Loving
Dancing in the Street
Ooh Baby Baby
Signed, Sealed,Delivered (I'm Yours)
Betcha By Golly Wow
Could It Be I'm Falling in Love
Ooh Child
Who's That Lady
オリジナルが誰だったかなんて、いちいち書くのも気はずかしくなるくらいベタ。いっぱしのソウル・フリークにとってはあまりにもあけすけ、カバーなんてたじろいでしまうような名曲群をあっけらかんと並べていく、このおおらかさこそがポールの持つ最大の魅力。ホーン3名、コーラス3名をふくむ12名のミュージシャンをバックに、さすが12回目の来日、誰にもわかりやすい英語でMCを重ねつつ場内をヒートアップさせていく。
ミュージシャン誰しも年月を重ねると、自分自身を育ててくれたルーツともいうべき音楽をふりかえりたくなるもの。ただそれだけで構成されたライブを展開できるのは、ご本人によほどの魅力がない限りはなかなかできないこと。そういう意味では、楽しさあふれる今回のステージの雰囲気は、ちょっと前の“桑田佳祐《ひとり紅白》”を思いださせたりも。とにかく名曲の数々にどっぷりひたった90分、実に素晴らしい“仮面の正体”でした。
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