本を読むのが大好きな自分ですが、そのいちばんの妨げになるのはテレビの音。
だから自宅で読書する時は、テレビを消すか、さもなくば音声だけ消してオーディオで音楽を流すか。ラジオやCDなどの音楽はぜんぜん気にならないので。
以前の日記で、本がゆっくり読めるのがいいカフェの基準と述べましたが、例えばほとんど満席状態で周りがガヤガヤしていても意外に邪魔にならなかったりする。
テレビと話し声、どうして違う耳当たりになるのか。それもたぶん、人によって違うのでしょう。これって精神生理学(なんて学問があるのか?笑)的に考えると面白い分析ができそうだ。
だから自分にとって「最悪のカフェ」というのは、即ちテレビが煩く鳴っている店。
先日、残念なことにそんなお店に出くわしてしまったのです。
四ツ橋筋の角地にあるそのお店、骨董品と呼ぶよりほとんどガラクタと言っていい(?笑)モノで周囲を覆っている一種異様なロケーション。周りがビル街だけに余計に目立つ。さながら都会の中の異空間。
その「骨董品」の中には古いロードバイクが2台ほどあるから余計に気になってはいた。同じ大阪市内在住のマイミクさんなら「ああ、あそこか?」と思い出すに違いない。
その日はアメ村のシネマートで映画を観に行く前だった。時間がだいぶあるので持参した本でもゆっくり読んでみたいと思っていたので、以前から気になるのここへ恐る恐る(?)入ってみれば・・・
外と同じく、昭和アンティークが目につくクラシカルな雰囲気の店内。・・・だけならいい。そこに32インチくらいの大きなテレビが真ん中に置かれ、ボリュームもかなり大きめ。流れてる番組はバラエティ系だ
おまけに、昔から喫煙可なのだろう。ヤニ臭い!
ご主人は自分よりちょっと下くらいか。最大20人くらい入れるかどうかという席数に、居たのは年配の女性ひとりだけ。
こりゃしまった・・・
読み違えた。
とりあえず、コーヒーと焼きプリンのセットを注文。コーヒーがまた変に甘い
本を開いて読もうとするが、もちろんテレビが煩くてぜんぜんページが進まない。番組はいつの間にか海外ドラマに変わっていたけど、吹き替えの声が余計に耳障り。
先客のおばさんは退店。居心地が良くないから出よ、という感じじゃなく単なる暇つぶしだったみたいだ。するとカウンターに居たご主人、反対側の席に座ってテレビに見入っているじゃないか。
な〜んだ。アナタが見たいからこんなテレビ置いたのかよ、と思った
こんな店に入ってしまった自分がそもそも不覚。しょうがないとはいえ、ちょっと腹ただしいので、証拠写真を1枚(笑)
シャッター音に気がついて、何撮っているんだ
とゴネられたらどうしよう?とも思ったけど、事なきを得て良かった
結局15分くらいで店を出た。ちなみに店の向かいが「上島珈琲」で横が「コメダ珈琲」だ。よくそんな立地で商売できるもんだと逆に感心した(いや、呆れた?笑)
時間を持て余してしまったので、劇場下(BIGSTEP)のお店でも冷やかすか・・・とぶらり覗いたお店の服に一目惚れして、久しぶりにいいのを買うことが出来たのだから、巡り合わせというのは本当に面白いものです。
長々としたワタクシゴトで失礼しました。
不愉快なお店の話で締めくくるのも、けったくそ悪・・・、あ失礼(笑)悔しいので、逆に最近入った「いい」お店のことをちょっと。
この日の夕方、映画を観終わった後に夕食がてら立ち寄ったのは、昔からよく立ち寄る『味庵茶房』というエスニック系カフェ。
魯肉(ルーロー)丼 台湾風豚の角煮
「錦上添花」という中国茶。
お湯に入っている菊の花が開くまでお待ちください。というのが優雅というか風流だ。
ただし、椅子席がちょいと固いのが玉に瑕。
http://asiansabou.com/
九条のミニシアター「シネヌーヴォ」の真向かいにカフェがオープンしたのは去年。
夕方に閉店してしまうので、なかなか訪れる機会がなかったけど、去年の暮れに『まともな男』を観た帰りにはじめて立ち寄った。
くだんの一件があった翌日の朝、『KOKORO』を観に行く前にも入ってモーニングを注文。
パニーニサンド。
美味しかった。こういうのもちゃんとメニューにあるんだなあ。
マニアックなミニシアターの向かいだから、といった特徴がさほどあるわけでも、コラボ特典も無く(さすがにチラシなどは置かれてるが)、カフェというより「街はずれの喫茶店」といった感が逆にいい。
店名は…憶えてません(笑) 悪しからず
もちろん、どちらのお店もテレビなんざ置いていない。洋楽系のBGMが静かに流れるだけ。気持ちよく本が読めたのはいうまでもありません。
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