◎藤原紀香 (サバイバルファミリー)
朝ドラ「わろてんか」ヒロイン葵わかなの出演作として語られるだろう作品、一瞬の輝きを見せたのは藤原紀香。主人公一家が東京脱出の途上に出会う意識高い系夫婦(主人役は時任三郎)、この女性がふだん我々が彼女にいだいている、ちょっとイヤな部分を見事に体現、よくこの役柄を受けたものだと。上から目線でサバイバル術を伝授され、面目丸つぶれの家長役・小日向文世の、セリフいっさいなし表情と行動だけでいらだちを表現した演技も素晴らしかった。
◎山崎紘菜 (チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話)
TOHOシネマズで上映前にナビゲーターを務めている彼女。ここではチアダンス部員のひとり、最初はまったく彼女に気がつかず、あるシーンでそうだとわかったときの驚き、そしてそうそうこういう役柄が彼女にはピッタリやなあ、よかったなあと嬉しさと安堵の気持ちでシミジミ。するとほどなくこの作品屈指の名シーンといわれる、深夜のショーウインドー前ダンスシーンが始まり、ああこれでもうナビゲーターで終わらずに済むと思うと、観ていてほとんど泣きそうになった。
◎りりィ (彼らが本気で編むときは、)
昨年助演女優賞に選んだのが彼女。「リップヴァンウィンクルの花嫁」あるいは「湯を沸かすほどの熱い愛」(今夜9時テレ東系で放映!)が遺作だとずっと思っていたら、最後に撮ったのはこの作品だったと。彼女が演じたのは老人ホームで余生をすごす、心の強い母親という最期にはふさわしい役。もう二度と会えないと思っていたひとと、思わず再びめぐりあえた喜びにこれまたシミジミしてしまった(公開日時的には「追憶」が最後)。あらためてご冥福をお祈りします。
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