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2017年12月07日07:44

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★洋ちゃんの読観聴 No. 1241

★洋ちゃんの読観聴 No. 1241

映画 「永遠のジャンゴ」                     

ジプシー音楽に興味のある人、ジャズ・ファンの人
であればジャンゴ・ラインハルトを知らない人は
いない。伝説のギタリストだ。

そのジャンゴの1943年から1945年までの姿を
描いたのが本作品だ。

ヒトラーのドイツ・ナチスのユダヤ人迫害を知らない
人はいないだろうが、ジプシー(ロマ人)も迫害の
対象だった。ジャンゴはパリで売れっ子の音楽家
であったものの、望まないドイツでの演奏会に出演
させられたり、仲間の迫害だけでなく次第に自分
自身の安全さえも危なくなってくる・・・。

この実話のことを僕は知らなかった。彼がジプシー
であることは知っていたのだから、ナチス統治の下で
彼の生活への影響は当然あったわけで、そこに
気づかなかった僕自身恥じる気持ちでいっぱいだ。

1930年代後半から40年代前半は、欧州ではまだ
それほどジャズは普及していなかったと思うが、
その意味でジャンゴはパイオニアだ。だが、それ以上に
重要なことは、当時リズム楽器にすぎなかったギターを
ソロの楽器にしたことだ。

今でこそギターはジャズだけでなくポピュラー音楽
全般にわたってソロを奏でるなくてはならない楽器だが、
それを可能にしたのはジャンゴ、そしてチャーリー・
クリスチャンだ。彼らの登場がなければジェフ・ベックも
エリック・クランプトンもいなかったと言っても過言でない
だろう。

話はそれるが、第二次世界大戦の終戦から70年以上
たっているが、ナチスを描いた小説や映画は後を絶たない、
と言うか近年増えているように思う。

EUの団結がゆらぎ、右派は勢力を増している昨今、
欧州の人々は今をかつての悲劇とダブらせて見ている
のだろうか。

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