まだ3か月残っているけど、ことしの外国映画ベストワンはコレにきまったかも。座席はさほど混みあってなかったけど、この作品屈指の名シーンというべきある感動の地点から、緊迫のエンディングそしてエンドロールにいたるまで、周囲の女性客は涙腺がゆるみっぱなし。1960年代初頭、NASAの宇宙開発事業に携わった三人の黒人女性の物語。
とにかくこのリケジョ(理系女子)3人がとてもバイタリティーあふれそのうえチャーミング。女性そして黒人というハンデを乗り越え、たくましくパワフルに生きていく様がとても美しく、作品全体をくっきりとした色彩に染めあげている。さらに物語を引き締めているのがNASA本部長ハリソン、演じたケビン・コスナーにとってひさびさの当たり役では。
戦後のアメリカにおける宇宙開発と黒人差別、時代的に重なり合うことはわかっていても、どこかかけ離れたテーマとしていままでとらえていたのでは。そのふたつをうまくからみ合わせながらも、けっして暗くも重くもなく、非常に輪郭のはっきりしたわかりやすさ、そうそう、これこそがアメリカ映画、本気出したらやっぱりスゴイなと思わせる感動がいくつも待っている。
計算係の人間のことをComputerと呼んでいた時代から、やがてIBM巨大マシーンの出現。60年代の最新機器、さらにファッションや風俗までがリアルに登場。そして特記すべきが音楽、こういう作品だと当時のヒット曲を流すのがふつうながら、今回はほとんどファレル・ウィリアムスに丸投げ、いかにもなオリジナル曲によって時代の空気を演出しているのが面白い。
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