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2017年09月07日18:00

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愛と哀しみのイタリアン

伯母宅で法事があったときは、たいてい筋向いのイタリアンのお店で食事になることが多い。仏事のあと、さらに80歳以上の高齢者ばかりなのに何でまたイタリアンかと思われるかもしれないけど、ごくごく内輪だけの集まり、わざわざどこかまで歩くことのない道をへだてたすぐ前のお店、さらに伯母の近所づきあいの手前ということもあって毎回のことになるわけだ。

私ひとりが頭抜けて若いので、当然ながらオーダーその他パシリ的なことはすべて私の役目になる。それはまずパスタだけで10種類近くもあるメニューの説明からはじまる。その光景は想像がつくと思うけど、80歳以上5名それぞれが好き勝手なことを口にし、あれやこれやと迷ったあげくオーダーが成立しないまま時間だけがすぎていく。

それでいて最終的には全員同じものをオーダーする。しかも昭和の日本人になじみ深い、ナポリタンやらミートソースに限りなく近いテイストのパスタに着地するのだ(このあたりは駒川中野という土地柄、それっぽいものがしっかり用意されている)。こうなったら若輩者の私ひとりが"ウニとズッキーニの…”なんてオーダーできるわけなく、他のみなさんに合わせることになる。

デザートを選ぶさいにもまたしかり、こちらがひととおり説明しおえたあとしばらくゴチャゴチャあって結局のところは全員抹茶のジェラート。やれやれ…でも親戚一同しかも長老者ばかりが集まり、長テーブルを囲んでみな好き勝手なことばかりを口にする…目の前のお皿にひろがる料理のせいもあって、なにやらイタリア映画のワンシーンみたいだなと思ったのでした。


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