最近はほとんどの飲食店でノンアルコールビールが味わえる。これは本当にありがたい。さあ乾杯というとき、ひとりだけウーロン茶のグラスを目の前にかざすのは、なんとなく気が引けてしまうし。先週末の飲み会でも、さすがにこういうベタな居酒屋には置いてないだろうと思っていたら、間髪入れず「ノンアル、ありまっせ」と言われたのにはビックリした。
ビール会社にとって、いまや最後の潜在能力あるマーケットということか、このところノンアルのバリエーションは急速に拡大している。スーパーの売場をのぞいても1ピッチ(商品棚の1区画)すべてがノンアルで占めるようになった。これは飲む側にとっての選択肢が増え、きっとこれは楽しい商品選びが展開かと思われるかもしれないけど、案外そうではない。
日々努力を重ねるビール会社の商品開発のかたには申しわけないし、コーヒーの味やワインの味もあまり差異化できない生来の味覚オンチである私が言うのもあつかましい話だけど、新商品のノンアルが出れば出るほど、だんだんとそれらの味が似通ってくるように思えて仕方ないのだ。こちら新商品が出るや、けっこう一度は試し飲みしているクチなんです。
いや、むしろビール会社各社からノンアルが初めて出そろったころのほうが4社4様の味がクッキリ際立っていたように思う。そして飲む側のほうもそれぞれ好みがハッキリ分かれ、4社の順位付けみたいなこともけっこうしていたし。まあ結局のところは世の中のすべての商品がたどる道、CMその他宣伝においてのイメージ作りにて勝負ということなのかもしれませんね。
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