フランク永井が出演した映画についてはたびたび記している。
先日にネットで映画を検索していて、フランク永井をずばりキーワードにしたサイトがあった。というよりも、自動的にピックアップされた画面なのだが、そこで表示されている映画が下記だ。
「有楽町で逢いましょう」は表示されていない。おそらく出演には違いないが、主題歌を歌っているだけとしてスルーされたのかもしれない。しかし、出だしでは実際に映像で登場するのだから、スルーしていいものかな。この映画の後半では、歌詞四番相当のものが歌われているが、これは歌唱だけ。
さて、このサイトで紹介されているのは、下記の17点だ。タイトル、公開日、役割、監督。
映画は、先の「有楽町で逢いましょう」を歌っていちやく名が全国にはせたフランク永井を、映画でも使ってより売り出そうという目的で作られたものだ。
ヒットした歌から連想で作られた映画。新作映画が先行で主題歌が歌われたもの。テレビドラマへの出演とテーマ曲が人気をえたもの。一本の映画で歌われる曲も1曲だけとは限らない。
ほとんどが1時間半程度で、今の2時間テレビドラマののり。半世紀も前は今とややことなり、内容に違いがある。当時はそれなりに、ドキドキする、それなりに深刻なテーマを扱ったのかもしれないが、現代に観るにはやや違和感が残る。軽いメロドラマ、らちもない恋のさやあてが多い。それに、当時の社会ドラマの流行が重なったものだ。
小林明が主演する映画で、馬に乗り、拳銃やライフルを持ち、ギターをかかえ、タバコをくわえ、ワルイやつをやっつける。そして何処かへ去っていく。いったいどこにそんな国?があるのだ、と叫びたいのだが。
麻薬に手を出している密輸しているやくざ組織。都会の場末の暗い酒場にたむろする若者。ファッションと恋に走るセレブなお嬢さんたち。田舎から都会に出てこざるをえなかった若い娘たちの悲喜こもごもが、入り乱れる。観ていて「なぜ?」を挟んではいけないのが、オキテのような作品群だ。
以前にも記したが、女性をさげすんだことばが散りばめられ、タバコのポイ捨て、飲酒運転などは普通だ。これが当時の実際の日本の姿だったのか、と若者から問われたら、いやこれは無国籍の映画であってとか、いやこんなことも局所には存在していて、とか、冷や汗で言い訳を口走るしかないような映画。そうした理由も大きいし、DVD化して残すほどの需要と価値がないと評されている。筆者としては、それでも貴重な当時の消しえない大衆文化遺産だと主張するのだが。
DVD化されているのは少ない。「霧子のタンゴ」は存在するが他はどうなんだろうか。映画専門のチャンネルとかで「ロマンス祭」が放映された。映画館では大映の現在の版権を所有する角川が何かの記念のときのキャンペーンで「有楽町で逢いましょう」「たそがれのテレビ塔」を上映した。「西銀座駅前」は知人が一時ネットに閲覧機会をあげてくださったことがある。筆者が観たのはこれだけにすぎない。
今のような時代なのだから、ぜひともDVD化するか、ダウンロードで対応するか、ファンならいつでも閲覧ができる環境を整備してほしいと願うものである。
東京午前三時 1958年11月12日 出演(フランク 役) 監督:小杉勇
夜霧の南京街 1958年11月5日 出演(フランク 役) 監督:若林栄二郎
夜霧の第二国道 1958年2月12日 出演(フランク永山 役) 監督:舛田利雄
羽田発7時50分 1958年4月29日 出演(永井 役) 監督:舛田利雄
場末のペット吹き 1958年5月13日 出演(中井清 役) 監督:小杉勇
西銀座駅前 1958年7月29日 出演(歌とジョッキー 役) 監督:今村昌平
ロマンス祭 1958年8月12日 出演(フランク・永井 役) 監督:杉江敏男
らぶれたあ(1958) 1959年1月15日 出演(福井良太 役) 監督:鈴木清順
青い国道 1959年2月4日 出演(永見誠 役) 監督:堀池清
夜霧に消えたチャコ 1959年5月12日 出演(永井 役) 監督:森永健次郎
俺は淋しいんだ 1959年5月31日 出演(永井茂 役) 監督:小杉勇
俺は流れ星 1960年6月18日 出演(夏井 役) 監督:野口博志
大当り三代記 1961年12月24日 出演(永田 役) 監督:的井邦雄
続々番頭はんと丁稚どん 1961年1月3日 出演(永井次郎 役) 監督:的井邦雄
続々々番頭はんと丁稚どん チャンポン旅行 1961年4月1日 出演(永井次郎 役) 監督:的井邦雄
君恋し(1962) 1962年2月3日 出演(流しの高井 役) 監督:森永健次郎
霧子のタンゴ 1963年8月25日 出演(フランク 役) 監督:滝沢英輔
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