「キングコング 髑髏島の巨神」再見しました。
「かつてソ連は盟邦だったが、今は冷戦の最中だ」
「冷戦だと? じゃあ夏は休戦してるのか?」
なんてやりとりに、カミさんも私も大爆笑。
数多くのオマージュに満ちた新生「コング」ですが、ジョーダン・ボート=ロバーツという監督さん、かなり日本の漫画や映画に造詣が深いようですね。
まず、本作の基本設定。
「もともと地球の支配者は『奴ら』だった。今は地下にいるが、再び地上に出ようとしている」
これ、永井豪の名作「デビルマン」をベースにしているのではないでしょうか。
コングの住処であるスカル・アイランドが強烈な低気圧に包まれていて、これまで発見を免れていた、という設定。
これ、ほとんどの人が「天空の城 ラピュタ」を連想したんじゃないかと思います。
私はこの設定、むしろ横山光輝の「バビル2世」に近いんじゃないかという気がするんですよね。
「すーなのーあーらーしーにー、かーくーさーれたー♪」ってやつですね。
最大の脅威、スカル・クローラーが兵士を長い巻き舌で捕食するシーン。
これは大映の「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」でしょう。バルゴンが悪役の早川雄三を巻き舌で捕まえてゴックンしちゃうところはインパクト抜群でしたからねえ。
そしてクライマックス。
コングが沈没船の鎖とスクリューを使って戦うという秀逸なアイディア。
劇団☆新感線の中島かずき氏はプログラムに「あれは『あしたのジョー』のコークスクリュー・パンチではないか?」と書いておられますが、私は内田吐夢監督の「真剣勝負」じゃないかなあ、と思うのです。
三国連太郎が萬屋錦之介相手に鎖鎌で戦うという趣向があるものですから。
・・・いや、もしかしたら白土三平の「ワタリ」とか「サスケ」あたりかなあ?
そんな風にいろいろ想像を巡らしていたら、また観たくなってきましたわ。
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