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2017年03月04日16:30

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「お嬢さん」〜無国籍東洋趣味

韓国映画が苦手なひとをますます遠ざけてしまうことになるかも。パク・チャヌク監督が描く過激な世界。もちろんかの国がお得意とする、思わず目をそむけてしまうバイオレンス、そして美しさよりなまなましさのほうが優先されるエロスの数々もきっちりと。華族令嬢、そして彼女のもとに仕えるメイド、さらにばく大な財産を狙う伯爵、三者の欲望にまみれた騙しあい。

1930年代後半の朝鮮半島が舞台、そう、この時代は日本統治下。日本の俳優はひとりも出ていないのに、セリフの7割がたが日本語ときた。文法も発音もけっして間違っていないのに、わざと仕掛けているのではないかと思うくらい違和感ばかりが残る、どことなく不可思議な響きにこちら日本人はなかなか耳が慣れていかない。

英国の小説を大胆にいじったというこの作品、最近はハリウッドでも映画を制作しているパク監督は、おそらく欧米に向かってこの美意識を発信したのではないかと思う。西洋から見たジャポネスクをさらに韓国人の目というフィルターにかけて表現したどこにも存在しない東洋趣味。それはあの鈴木清順の世界に影響を受けているような気がしないでもない。

登場人物三者の視点で描いた三部構成なんだと、言われるまで気がつかなかったし、ストーリー展開を味わうよりはやっぱり映像美に酔いしれるのが正解かなと。(たぶんきょうはここまで読んでいるひとは少ないだろうけど)やっぱりこれは韓国映画が大好きというひとでさえもキツネにつままれるのではないかと、冒頭の一文を訂正してきょうのところはシメたいと思います。
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