私が初めて体験した来日ミュージシャンのライブは1977年のブライアン・フェリー公演だと、先日ジョン・ウエットンの訃報に接したとき書いた。そしてそのとき後ろでサックスを吹いていたのがメル・コリンズ。つまりナマの彼に接するのはちょうど40年ぶり。ブリティッシュ・ロックには欠かすことのできない名脇役、ストーンズ「ミス・ユー」間奏のサックスも彼のものだ。
ひさしぶりという意味ではトニー・レヴィンのプレイを目の前で観るのも1981年キング・クリムゾン公演以来30数年ぶり。いや邦洋のロック界でひっぱりだこの彼のこと、その間どこかで観ていて忘れたままなのかも。最近ではD・ボウイ「ザ・ネクスト・デイ」に参加した彼、ことしで71歳らしいけど、スキンヘッドという風貌はあまり年齢が表に出てこないですね。
ドラムのパット・マステロットは昨年末クリムゾンの一員として来日してたから、今回もひょっとしたらクリムゾンの曲(あるいは楽曲のワンフレーズとか)をプレイしたかも。すいませんこのへんはあまりわからないんです。あと本来ギターソロを弾くであろうマーカス・ロイターはメル・コリンズに敬意を表したのかソロパートはサックスプレイに委ねていたような。
こちらプログレの音を浴びること自体ひさしぶり。技巧的な部分に関してはさっぱりわからないけど、いかにもな即興演奏がえんえんと続き、ときおり変拍子が織りまぜられたりすると、ああこれぞプログレやなあとしみじみ。ただし美しい旋律や抒情性豊かな調べとはまったく無縁、そこには4人が編み出す無骨な音のぶつかり合いだけがあったのでした。
↓【メル・コリンズやジョン・ウエットンがバックでプレイするブライアン・フェリー1977年のスタジオライブ。曲はボブ・ディラン「はげしい雨が降る」。中盤でフェリーによるメンバー紹介あり。女性キーボード・プレイヤーは井上陽水『氷の世界』の「チエちゃん」と「小春おばさん」でピアノを弾いていたアン・オデル】
ログインしてコメントを確認・投稿する