ここ10〜20年のレンジで僕が嫌いな言葉No.1は
「自分へのご褒美」である。
そもそも「ほめる」というのは自分が誰かを、
あるいは誰かが自分をほめることであって、
自分が自分をというのはおかしい。
僕の記憶では、「自分をほめたい」と最初に
言った人は女子マラソンの有森だった。彼女は
五輪で2回メダリストとなったが、確か2回目の
レースの直後に発したと記憶する。
まあ、これくらいの実績であれば、誰も文句を
言わないだろうが、一般化された今日の基準は
甘すぎると思う。
そもそも学校や職場などで先生や上司がほめない。
これが良くない。
それから人間関係が薄く弱くなっているから、
他人の言動・行動を見ない。見るのは自分のこと
だけ。自分を評価するのは自分しかいない。
それは評価基準なんてあってないようなもの。
わずらわしい人間関係から逃避したい気持ちは
分からないではないが、社会とはそういうもの。
笑って、泣いて、怒って、しょげて・・・
それが生きることなのではないか。
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