参議員選挙真っ最中である。
アベノミクスの評価が問われている。
消費税増税の先送りに関しては、その理由づけは
ともかく、与野党ともに、増税廃止案も含め予定され
ていた増税の延期には賛成している。
どこも増税すべき派ではないのだ。
日本の借金は深刻だ。統計のとり方というか
地方債なども含めるかによるが、だいたい1,200兆円
の累積借金となっている。しかも、それが毎年の
赤字国債発行と利子で積み上がってきている。
近年では、税収が50兆円に満たなくても90兆円の
予算を組んでいるので、40兆円の国債を発行して
いることになる。
国の事情を家計にたとえるならば、年収500万円の
家庭で1億円以上のローンを抱えていることになる。
ありえない! 家のローンなら借金を返せば家は
自分のものになるが、単なる借金は返しても何も
得られない。
プライマリーバランス(単年度の収支)ゼロを
なんとか2020年には達成したいと政府与党は
言うが、これすら危うい。仮にこれができたところで
過去の借金がなくなるということではない。
日本はギリシャのように破綻しないか?
大丈夫だと言う人もいる。日本の国債はギリシャと
異なり90%は日本人が持っている。日本人の預貯金は
1,400兆円あるので、最悪は紙となった国債と貯金を
ちゃらにすればよい、という話だ。かなり乱暴な
シナリオだ。
実際はどうなるかと言えば、国債の価値が下がり
暴落となると、国債を大量に買ってきた銀行が
あぶなくなる。最悪、倒産もありうる。となると、
消費者が預けている貯金が下がってしまう。
つまり個人の金融資産が減少する。
金融機関のリストラ、給与カットだけでなく、公務員も
同様になる。ギリシャを見ればわかるが、年金も
カット。当然あらゆる業種に不況の波がおしよせる。
試算によると、消費税は10%では全然足らず、
少なくとも20%にはしないと、社会保障の費用と
借金返済はできないとのことだ。
誰だって増税は嫌だ。
だが、これからの若い世代に借金を負わせることは
僕はしたくない。
増税を訴える政党、ぜひ出てほしい!
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