裕福になってきた中国人は、日本のみならず他の国々にも
足を運ぶ。実際、外国へ行くと繁華街や名所・旧跡で
多くの中国人にでくわす。
だが、美術館や博物館、レストランで彼らに会うことは
ほとんどない。
ここから先は僕の想像。
明治維新以来、欧米を先進国と仰ぎ、欧米文化を積極的に
取り入れて近代化をしてきた日本と異なり、中国は欧米の
文化を学んでこなかった。科学技術も発展していないし、
なにより芸術や文化に親しんでいない。たぶん、ろくに
世界史も勉強していないような気がする。
文化革命の際には、ベートーヴェンなどクラシック音楽が
すべて禁止されたこともあった。
そんなわけで西洋絵画などは彼らの興味の範疇に
入っていないのだろう。
食はどうか? 中国人はアジア系食べ物は食べる。
日本食はOK、というか好きな人が多い。だが、
洋食はそうでもない。だから彼らはヨーロッパに
行っても、中華料理店で食べる。
酒にしても、基本はビールと思われる。だいたい
ホテルのバーなどで中国人を見かけることは少ない。
中国に行くとわかるのだが、スコッチなどべらぼうに
高い。関税を高くつけているからだ。そのせいか
ウィスキーを飲みつけていないのだろう。
もっとも海外旅行をする中国人は中高年が中心だ。
中高年は洋食が苦手かもしれないが、若い世代は、
ケンタッキーフライドチキンやマクドナルド、
スターバックスは好きだ。
ログインしてコメントを確認・投稿する