咲いていたのは自宅から歩いて数分、地下鉄文の里駅近く阪神高速沿いの路上。ふだんよく歩いている道ではなくちょっと脇へそれたところ、なので視線の先にやわらかいピンク色のかたまりを見つけたときは目を疑い、近づいてみるとまぎれもなく桜の樹。さっき撮ってきたばかりのフォトがこれ。いままでもこんなに早く咲いていたのだろうか、まったく気がつかなかった!
ことしの桜の開花予想、大阪では平年よりいくぶん早くなって3月26日だとか。つまりこの樹はそれよりさらに半月も早く花を咲かせたわけで、イラチというか気が早いというか早熟というか。自宅近くでは毎年松虫通にある一本の桜がどこよりも早咲き、何度か日記にアップしていたけど、それでもさかのぼって調べるとだいたいそれは3月25〜6日のことだった。
そしてきょうはあの日から5年、ことしの東北地方の桜の開花予想を見たら4月上旬から中旬、あの日にはおそらくまだつぼみすら目立たなかっただろう多くのみちのくの桜も、根こそぎ震災や津波に襲われた木々もあれば、強くたくましく生き延びて、あの日から一か月後そしてその後も毎年花を咲かせて人々の心をなごませている木々もあるんだろうなあなどと思ったり。
なんだかムリヤリこじつけたような感じだけど、まさにきょうのその日に桜の花を見かけたりすると、どうしても5年前のことに結びつけたくなり、こうやってボンヤリ桜の花を愛でたりできるのはとても幸せなことだと思ったりするのです。犠牲になった多くのかたがたにあらためて追悼の気持ちをこめて、きょうの日記はこの時刻にアップ。
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