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2015年12月15日16:00

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鈴木慶一の新作「Records and Memories」を聴く

ムーンライダーズ活動停止から4年、その間さまざまなユニットを先導したり、ライダーズ・アーカイブの発掘に勤しんだり。ここでようやく鈴木慶一単独名義のアルバムが登場、これをもって本格的再始動と思いたい。「SUZUKI白書」以来24年ぶりのソロ作品とするのはちょっと大げさだけど、レコード大賞優秀アルバム賞を受賞した曽我部恵一とのコラボ作品からでも数年ぶり。

ライダーズ楽曲の特徴だった放歌高吟系が目立つ。そう、男たちがあたりかまわず高らかに歌う牧歌的な匂い。やっぱりこれは慶一氏の持ち味だったんだ、ここにかしぶち哲郎や岡田徹や鈴木博文や武川雅寛や白井良明が、ロマンチシズムやスイートネスや抒情性やメランコリックやハジけた感じを加えていたのがムーンライダーズだったんだとあらためて気づく。

メロディはけっこう難解。曽我部コラボ作品で象徴的だったポスト・ロックや音響系(←あまりわからずに書いてますが)の感触もチラホラ。とにかくまだまだ守りに入ってない感じがひたひたと伝わってくる。10分41秒ある大作「Untitled Songs」はPart1〜5まで分かれている組曲。こないだのデヴィッド・ボウイ新曲10分と、そのとらえどころのなさでは互角の勝負。

総括すると、やはり何度も聴いて味を少しづつかみしめていくタイプの作品ということでよろしいでしょうか。こんどの日曜日は東京・日本青年館でミュージシャン生活45周年記念ライブ。ゲストが発表になるたびになんで大阪で開催しないのかと悔しい思い。その気持ちを「記録と記憶」と実にうまく題されたこのアルバムを聴いて癒すことにします。
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