きょうは義父の四十九日

このあと奈良まで向かいます。思えば夏の初めに命日をむかえ、お盆の期間をはさんで夏の終わりに満中陰の日がやってきたような感じです。しきたりでは“初盆”というのは来年のことになるみたいですね。閻魔大王による七日おきの裁きにて故人が極楽浄土に行けるかどうかを判定する期間が四十九日間ということ、酷暑のなかの裁きは大王にとってさぞかし大変だったと思います。おそらくかき氷MAP片手に涼を取っておられたことでしょう。

しかし人ひとりの人生を四十九日間でジャッジするというのは、はたして十分な時間なのかそうでないのか。まあまちがいなくオレは極楽浄土行きだとばかり、自信満々の人生を送ってきたひとなんかは「早よしてくれ、そんな長いこと待ってられへん」てなことになるだろうけど、おそらくたいがいのひとは「それなりにがんばってきたんやから、ちゃんと私の人生を精査してしっかりジャッジしてくださいよ、地獄の沙汰だけはごめん」てなもんでしょう。

義父の人生の残務整理を嫁ハンにすっかりまかせっぱなしだった私なんかはまずそのクチ、役所がらみの手続き、名義の切り替えその他司法書士がらみ、思わぬものが続出した遺品の整理・片付け・処分…すべて嫁ハン、その姉、そして義母の女性3名にてこの暑い夏のあいだにすべて済ませたということ。もちろん多少の遠慮も働いたけど、私の出る幕はありませんでした。まあその分、きょうは故人の冥福をより深く祈るつもりでいます。