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2015年05月23日16:00

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「サンドラの週末」〜マリオンのすっぴん

エディット・ピアフ役に始まりウディ・アレン作品、そしていくつかのハリウッド大作と、ゴージャスなたたずまいの印象が強いマリオン・コティヤールだけど、今回の役どころは崖っぷちの工員サンドラというすっぴんそのものの女性。この「サンドラの週末」にて多くのハリウッド女優を押しのけ、彼女は本年度のアカデミー賞主演女優賞にノミネート。

金曜日にいきなり解雇を言い渡されたサンドラ、16名の同僚が自らのボーナスを諦めれば、彼女のクビはつながることに。ボーナスをとるか彼女を助けるか、決戦投票は週明け月曜日。彼女は同僚たちを説得すべく、土日の二日間に彼らのもとを訪ね歩く。このあたりはムダな演出がいっさいなくカメラワークもいたってシンプル、まるでドキュメンタリー作品を観るかのよう。

そんななかアクセントとなっているのが夫の運転するクルマのカーステから流れるふたつの歌。ひとつはフレンチポップというよりむしろ昭和歌謡っぽい曲(たぶんフランス人みなご存じなんだろう)、そしてもうひとつはロックのアンセムというべき名曲。ささいな場面ながら、このふたつの曲が硬軟両サイドから不安なサンドラの心を癒しているのがよくわかる。

さて投票結果はどうだったのか。さすがにネタバレはできないけど、人間関係や男女の役割、話の着地具合まで、やっぱりすべてがフランス映画だなと。話の舞台がアメリカだったら、あるいは日本だったらと、いろいろ想像をめぐらせてみるのも面白い。いわゆる“時限映画”にもかかわらず、残り時間をやみくもにあおらず、常に淡々とした印象をあたえているのも興味深かった。
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