今日は家でゆっくりと芝居のブルーレイを観てました。
午前中は劇団☆新感線の「五右衛門ロック�掘�ZIPANG PUNK」。そして午後はWOWOWで録画した「大人の新感線 ラストフラワーズ」。
「ラストフラワーズ」は大人計画と新感線がタッグを組んだとてつもなく豪華な芝居でして、本当はナマで観たかったのだけれどチケットが取れなかったのでWOWOWさんでオンエアされたのを録画しておいたのでした。
しかしまあ、これは・・・、強烈なものでしたよ。
何しろ、日本のご近所の某独裁国家が登場する上、民族差別ネタだの身障者ネタだのがバンバカ出てくる物凄い話なもんで。
演出が新感線のいのうえひでのりなんで基本的にはアクションと歌と笑いが満載のエンタテインメントなんですが、その根底には「憎しみを捨てることのできない人間はもはや滅びるしかないのではないか？」という底なしのニヒリズムが潜んでいるのであります。
脚本を書いた松尾スズキはたぶん、今の日本において台頭しているヘイトクライム（あれはまさに犯罪です）に対するアンチテーゼとしてこの物語を書いたのでしょう。
嬉しそうに、そう、本当に嬉しそうに「他民族への憎しみ」を剥き出しにして恥じることのない、節操のかけらもないタガの緩んだ一部の日本人に対する嫌悪と恐怖がこの作品からは読み取れます。
それ故、ラストで星野源が熱唱する「ラストフラワー」という歌が心に沁み入ります。
「このまま憎しみがなくならないのなら、僕達は凍った花になりたい」
昨夜、紅白歌合戦でサザン・オールスターズが披露した「ピース＆ハイライト」という曲がバカなナショナリストをカッカさせていると聞きます。
そんな頭の悪い手合いが大手を振って歩いていられる世の中が続くのなら、私もいっそ「凍った花」になりたいですね。
ログインしてコメントを確認・投稿する