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2014年11月23日18:27

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吉良ですが、なにか?

 昨日はいい夫婦の日。
 と言うことで、カミさんと二人で久しぶりに下北沢まで足を運び、「伊東四朗生誕?!77周年記念 吉良ですが、なにか?」を観てまいりました。作・三谷幸喜、演出・ラサール石井。出演は伊東四朗、福田沙紀(ヤッターマン2号!)、馬渕英里可、瀬戸カトリーヌ、伊東孝明(四朗さんの息子さん)、そして戸田恵子。

 父親が何者かに斬りつけられたと聞いて病院に駆けつけた三人の娘とその夫達。父はなぜ、そんな目に遭ったのか? 母の代わりに父の面倒を見ている謎の女の正体は? おまけに、父を斬った犯人に“切腹”の命令が?! この、わけのわからない展開に子供たちは右往左往。そのうちに、彼らが抱えている問題や葛藤が少しづつ浮き彫りになり・・・。

 ランニングタイム約90分という短い芝居ですが、とても濃密で毒があって、でもなぜかとても愉快な作品でした。

 現代劇のはずなのに、なぜ伊東四朗だけが時代劇っぽい格好をしているのか?
 なぜ「松の廊下」だの「浅野内匠頭」だの「老中」だの「大目付」だのといった言葉がぽんぽん出て来るのか?
 しかもなぜ登場人物たちはそのことに疑問を持たないのか?
 この奇妙さ珍妙さは、もう、実際に観ていただかないとわかっていただけないでしょうねえ。

 主演の伊東四朗の素晴らしさは申すまでもないとして、三人の娘を演じる女優さんたちがまた良くって。
 やたらと物言いのキツい長女役の馬渕英里可、病気の夫を抱えてかなりガサツになってしまっている次女役の瀬戸カトリーヌ(彼女の座り方の下品さ!)、可愛さを売りにして世の中を渡って来たと思しい三女役の福田沙紀、彼女達の絶妙のアンサンブルが何とも言えない可笑しさと怖さを醸し出しておりました。

 さらに、伊東四朗の愛人(役名はシマ姐さん!)を演じる戸田恵子が最高!
 人あしらいがうまく、物知りで、でも変にでしゃばらず控えめ。おまけに南京玉すだれまでできちゃうというパーフェクトな女性をキュートに演じてましたぞ。


 そんなわけで、とても面白い芝居を観て極上の気分で帰宅したところ・・・。

 いきなりぐらぐらっと大揺れ。

 夜中の0時過ぎに呼び出され、出勤と相成ったのでした。あーあ。
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