名盤「ドッグ・マン・スター」の完全再現ライヴだという。幸運にも前から2列目というポジションを手に入れたけども、私はこのアルバムをちゃんと聴いていなかった。だからYouTubeの完パケを何度もリピートして予習した。前半にこのアルバムを再現、そして後半は代表曲のオンパレードという構成。曲によっては8名のストリングス隊が参加。シンプルなステージにシンプルなライティング。彼ら全員黒のシャツに黒のパンツといういでたち。
手をのばせばとどきそうなすぐ目の前で、ブレットはひざまずいて2曲ほど歌った。長いことライブを観ているけど、こんな至近距離でひざまずくシンガーを観るのは初めてだ。ああ、これぞUKロック。ことし47歳ながらまだまだスリムなブレット。その彼が自己陶酔の極み、ナルシスティックな歌唱そしてリズムにあわせて腰をくねらせる、そのしぐさそのものがUKロックの伝統だ。グラム・ロックでニューウェイヴでニューロマンティックで何度も目にしてきた伝承のお家芸。
ライブが終盤に近づくとブレットは「みんな席を離れて前に来い!」みたいなことを言った。会場全体からステージに向かって一気にどっと押し寄せるハンパない数の人の波。正直ちょっとコワかった。2列目でよかった、最前列だったらステージとのあいだの狭い空間でもみくちゃにされてエライことだったかも。いつまでも果てしなく続くコール&レスポンスそしてシングアロング。ともかくひさしぶりにロック・コンサートの熱狂を味わった連休最後の夜でした。
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